雨漏り修理をすると、思ったよりも費用もかかり家計にも大きく響きます。
そんな時に自治体の補助金や助成金を活用できると、家計への負担が軽くなりますよね。
今回の記事では、雨漏り修理に使用できる補助金について、申請から適用までの流れを解説します。

雨漏り修理の補助金・助成金の基礎知識
猫シャッチョ
二ャッホー!猫シャッチョだニャ♪
まずは、俺っちから補助金について説明するにゃ〜。
補助金とは・・・
国(政府)やそれぞれの自治体(都道府県・市区町村)が、条件に合う個人に支給するもの。
実際には、以下のような名称です。
- 補助金
- 補助制度
- 助成金
- 助成制度
- エコ&バリアフリー住宅改修
- 住宅簡易改修工事助成
- 給付金
- 住宅リフォーム助成事業
補助金の特徴
補助金は、条件に当てはまれば基本的に支給されます。
借り入れではありませんので、返済する必要がありません。
わかりやすく表現すると「もらえるお金」です。
補助金の出どころ
国(政府)や地方行政(都道府県)、それぞれの自治体(市区町村)から出ています。
補助金の対象
補助金の対象となるには、条件をクリアする必要があります。
すべての人に対して一律で平等に給付されるのではなく、あくまでも条件に合っている個人が対象です。
補助金を受け取る方法
たとえ条件に合っていても、自然に給付されることはありません。
必ず自分で申告する必要があります。
自分で申告しなければなりませんが、難しい手続きはありません。
申告する用紙は役所でもらえます。
補助金に期限は期間限定
補助金の多くは、期間限定です!
今年度限りの実施であったり、申請できる期間が数ヶ月~半年に限られてしまうことも。
補助金のポイント
補助金に関しては、なんといっても情報がすべて!
知らなければ、話になりません。
制度として国や行政がCMを出すこともあるのですが、知らないうちに補助金制度が始まっていて、気づかないうちに終わっていたなんてことも!
ただし、いまの時代はインターネットで情報を容易に入手できます。
役所のホームページを、しっかりチェックしましょう。
補助金の情報を入手する方法
とくにおさえておきたいのが、行政から『全戸配布』されるチラシやパンフレット。
町内会や自治会の役員さんがポストに投函してくれる場合もあります。
「この補助金は自分が使えるかも」とピンときたら、役所に問い合わせましょう。
なお、なにも情報がなくても「現在どのような補助金がありますか?」と電話で問い合わせることは可能です。
役所への問い合わせは、いつでもOK!
わからないときこそ、問い合わせてみましょう。
「雨漏り修理の補助金はありますか?」と、ピンポイントに質問するのもOKです。
「ありません」と即答されるでしょうが、もしかすると「ありませんが、このような制度がありますよ」と、思いも寄らない情報を入手できるかもしれません。
雨漏り修理の補助金とは?3つの具体例
残念ながら、「雨漏り修理のみを対象とした補助金」は、ありません。
(2019年8月現在)
ただし、「雨漏り修理にも役立てられる」補助金があります。
具体例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
具体例① 住宅簡易改修工事費|東京都渋谷区
住宅簡易改修工事費助成は、東京都渋谷区が実施している補助金です。
補助金の対象となる工事の中に、屋根・外壁等の改修および模様替えを行う外装工事があります。
「屋根の改修」に雨漏り修理を含ませておけば、雨漏りに対する補助金ではないけれど結果として雨漏りを修繕できることになるわけです。
渋谷区の住宅簡易改修工事費助成は、見積もり依頼先が限定されています。
見積もり内容(工事内容と金額)に納得のうえで、渋谷区に申請。
参考までに、提出すべき主な書類は以下の通りです。
- 住宅改修工事費助成申請書
- 工事計画書
- 見積書
- 工事予定箇所の写真
- 固定資産税等納税通知書や建物登記事項証明書等の写し
- 現住所確認(免許証や保険証などの写し)
具体例② 住宅リフォーム助成事業|大阪府泉佐野市
住宅リフォーム助成事業は、大阪府泉佐野市が実施している補助金です。
申し込み期限は、2020年1月31日まで。しかも、補助金の予算枠が一杯になったら受付終了。
泉佐野市内で築5年以上の住宅が対象です。
雨漏り修理を含む住宅リフォームを実施して、工事費用が30万円以上ならば10万円を補助するというもの。
しっかりとした雨漏り修理を行なうと、かなりの高額。10万円だけでも、家計の負担を軽くできます。
住宅リフォーム工事を実施するのは、泉佐野市内の施工業者に限定されているのもポイント。
基本的に補助金を活用するには、その地域の施工業者を利用する条件が多いです。
具体例③ 住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)|東京都品川区
東京都品川区が実施している住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)は、応用範囲が広い補助金です。
主に3つの住宅改修工事に分類されています。
- エコ住宅
- バリアフリー
- その他
エコ住宅工事に含まれている「断熱化」で、屋根の工事が可能。雨漏り修理を含められます。
その他に含まれているものには「屋根の軽量化」が含まれていますので、雨漏りする屋根を丸ごと新規交換して雨漏りしない環境にできます。
補助金を申請する方法 3つの手順
基本的な手順は、どの補助金でも共通しているのですが、実際に補助金の申請をするときは、それぞれの自治体(市区町村)の決まりに従ってください。
手順① 申請書類を受け取る
自治体(市区町村)から申請書類を受け取ります。
窓口でもらう方法の他に、電話で問い合わせて郵送してもらえる場合もありますので、まずは気軽に問い合わせてください。
手順② 必要事項の記入
申請書類に必要事項を記入します。
添付すべき書類や資料の指示も記載されていますので、揃えましょう。
補助金の目的や内容によって、添付書類は大きく変わります。
もしもわからないときは、役所に問い合わせてください。親身になって対応してくれると思いますよ!
- 申請書
- 工事計画書
- 工事見積書
- 工事予定の住宅および工事箇所の写真
- 固定資産税等納税通知書の写し
- 不動産登記事項証明書等の写し
- 現住所を確認できるもの(免許証や保険証などの写し)
- 指定された資料など
手順③ 窓口へ提出
申請書を提出します。
必ず受付期限内に提出しましょう。
なお、『まだ足りない資料があるのに締め切りが・・・』というときは、記載漏れのない申請書だけでも提出しておきましょう。
受付さえしてもらっておくことができていれば、修正には柔軟に対応してもらえるからです。書類不足や記載漏れがあったとしても、よほど故意の申告でないかぎり、後日に修正を指示されます。
猫シャッチョ
補助金が適用されるまでの流れ 3つのポイント
申請をしても、すぐには補助金を受け取れません。
ここでは、その理由を説明していきますね^^
ポイントその① 審査
提出した申請書と資料の審査が行われます。
その地域の施工業者を利用しなければならなかったり、見積もり内容に間違いがないかなどチェック項目があるからです。
審査で意外な落とし穴と言えば、口座!
あなたが補助金を受け取るための口座は、本人名義の口座ですか?
正しく本人名義の口座が記載されていない申請書は、修正の対象になります。
却下されることはないでしょうが、補助金を受け取れる時期が遅くなってしまいますよ。
ポイントその② 補助金支給決定
ポイントその③ 銀行口座に振込み【完了】
注意点|保険金と補助金の違いとは?
保険金のポイント
雨漏りに対して役立つ保険といえば、火災保険です。
火災保険には、風害・水害が含まれているので、台風や強風で屋根が壊れて雨漏りすれば、補償の対象になります。保険金は、実際に発生した被害(過去)に対する補償です。
雨漏り修理のために、火災保険で受け取った保険金は、ひとまず使わずに貯金しておくことも可能になります。
決定された保険金は、トラブル(雨漏りを含む)に対する補償です。審査のために見積もりが必要でも、実際にどうするかは自由に判断できます。
保険金とは、過去に対する補償と覚えておきましょう^^
補助金のポイント
申請書の内容に従って、実際に工事を行う必要があります。
工事が行われないのであれば、補助の対象にはなりません。
補助金が支給されるのは、「施工業者で工事をしてもらいます」という前提があるからこそ!
つまり、補助金とは確定した工事(未来)に対する補助です。
定められた改善や改修を行なう人に対して、その一部を援助するスタイルになります。
【補助金】助けるのが目的
【保険金】被害に対する補償
まとめ
補助金は、さまざまな名称で呼ばれるため、わかりにくいかもしれません。
しかも、地域によって、補助されたりされなかったり。期間も限られていたり。
まだ知らないだけで、あなたの住む地域ならではの補助金があるかもしれません。
現在は存在しなくても、さまざまな補助金が生まれていきます。
つねに情報をキャッチして、見逃さずに活用しましょう!
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